<前回までのお話>
間が空いちゃったけど、以前の記事の続きです。
「激しくイライラすると思ったら*30代中期症候群<1>一般的な見解」
「激しくイライラすると思ったら*30代中期症候群<2>中医学の見解」
中医学の見解では、PMSに限らず体の不調は、気・血・水のバランスが崩れている。
それをPMSにあてはめると、こんな感じ、と前回までの記事で書きました。
(<2>中医学の見解、の記事で、体質タイプチェックのリンク貼ってます。見て見てね)
↓
1.気が原因(気が停滞している)気虚・気滞タイプ イライラ・無気力・不安・集中力の低下・焦り・のぼせ・乳房の張りなど 2.血が原因(血液循環の滞り)血虚・瘀血タイプ 頭痛・肩こり・腹痛・ほてり・冷え・しびれなど 3.水が原因(水分代謝が悪くなってる)陰虚・痰湿タイプ むくみ・めまい・吐き気・耳鳴りなど 4.気と血の不足が原因:虚弱タイプ 疲労感・怠惰感・不眠など
では、今回「イライラ」にスポットをあてて調べてみます。
1.怒り=肝臓
怒りと肝臓...??
上の図で、感情が書いてあるけど、怒りは肝のところに位置してます。
例えば、
イライラや嫉妬心などが長期的に身体に溜まると、肝臓が悲鳴をあげて、病気症状として出る。
逆に肝機能が低下すると、怒りの感情が出る。
中医学では、五臓(肝・心・脾・肺・腎)と感情(怒・喜・思・憂・悲・恐・驚)に結びつきがある、という考えがあるらしいのです。おもしろ~~い。
この7つの感情を「七情」と言うみたい。
こちらのサイトはイラスト入りで表になってて、わかりやすかったです。
2.人間は小宇宙
東洋医学では、自然界の現象(大宇宙)の一環として人体の生命現象(小宇宙)があると考えられていて、五臓は自然界のものに置き換えられると考えられている。
自然界の流れで例えると
木(肝)は根を伸ばし、土(脾)から養分を吸い上げ、水(腎)が成長をサポートする。成長した木(肝)は、金(肺)に切り倒され、火(心)を作ることができる。
自然界も五臓も、助け合ったりやられたり、同じような関係性なんだね。面白い~~。
これはこんな循環の仕方。
「相生」それぞれを生み出せる関係。
木(肝)→火(心)→土(脾)→金(肺)→水(腎)→木 (肝)の順に循環。
「相克」それぞれの機能をやっつける関係。
木(肝)→土(脾)→水(腎)→火(心)→金(肺)→木(肝)の順に循環。
これがいわゆる「五行論」。
つまり、怒り=肝だからって、肝だけ見ててもダメってことよね。バランスが大事。
3.肝の役割
①気・血・水を、身体全身に伸びやかに巡らせる(疎泄作用)
木が、土から吸った栄養を、伸ばした枝葉に巡らせるみたいに。
この上や外向きに伸びる枝葉の性質が、人間でいう「感情を伸びやかに保つ」という性質とリンクしてると考えられてるらしい。
怒りの感情も、肝の「発散・上昇・動」などの働きに似てる。カッとなって爆発したりね。木が、外に外に枝葉を伸ばすようにね。
肝が、感情コントロールの拠点となってるってことかな。だからバランスを崩すと、怒りなどの感情が出る。
②血を溜めて、排出量をコントロール(蔵血作用)
実際に、全身に血を送り出すのは心(心臓)だけど、その量をコントロールしてるのが肝。
この調整バランスが崩れると血が不十分になって、生理が長期化したり、多量の経血、ふるえや痺れ、眼精疲労、視力低下、爪の変形などが起こるらしい。
4.まとめ
これは私の見解であって、中医学的に違うかもしれないけど、、
私は排卵日前後のPMSでは突発的に怒りが出てきた。
これは肝が、普段溜め込んだモヤモヤを一気に発散させてくれる機会をくれた。
理由は、これ以上気や血の巡りを悪くしないように調整したかったから。
なぜなら、排卵日で赤ちゃんを作ろうとしてるから。
肝は感情や気、血をコントロールしてる。
その肝を育ててるのは栄養分の土(脾)と、育ててくれる水(腎)。
脾や腎の機能はまだ調べてないけど、きっと自然界と同じ作用を持ってるってことだよね。
普段からの予防が大切だけど、次回は排卵日前から、肝・脾・腎、この3つをいたわる食事をしてみたいと思いました。
あと、血を巡らせるには冷え対策が欠かせないね。
今回参考にさせていただいた本はこちら。
フルカラーだし、文字大きいし、難しい感じにはルビうってあるし、読みやすいです^^
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